湖での釣りは、それだけでもかなり難しいですが、藻場を釣るとなるとさらに難しさがアップします。透明度が高く太陽の光がよく通る湖では、水深が6mほどの所にも藻が生えるラインがあります。
山上湖でも乗っ込み期などでは、比較的浅場で簡単にへらぶな釣が釣れます。しかし、ある程度水深のある、見えない場所の藻場を釣るとなると、技術に運をプラスしないとなかなかいい釣りには巡り会えません。おもに藻面(もづら)を狙いますが、ポイントに寄っては、びっしりと一面藻に覆われているところもあります。そんなときは平場と同じように、藻際や藻穴を狙います。水深の深いところに生える藻は、浅場の藻とは種類が異なり、なかなか手強い相手になります。
へらぶな釣りガイド目次
これから始めるへらぶな釣り
中級者以上のへらぶな釣り
へらぶな釣りのアイテム
乗っ込み期の藻際 湖の標高やその年の気候にもよりますが、相模湖(標高約200mほど)あたりなら4月初旬頃から、山中湖(標高約980mほど)や河口湖などでは、4月下旬ごろからが乗っ込みシーズンになります。
この時期は、へら鮒が産卵のために浅場を回遊し、卵を生むための葦が群生している岸辺や藻が生えている浅場に寄ってきます。ですから、魚の動きが活発な雨後などにポイントさえ間違わなければ、比較的簡単に大型のへら鮒を釣ることができます。
藻際や葦の際を狙った釣りが効果的です。産卵に入る間際になると、浅場のへら鮒を肉眼で確認することも出来ます。
深場の藻釣り さて、湖で最も難しいのが、産卵期が一服した後の深場の釣りです。山中湖を例にとると、最初は平野ワンドの浅場でへら鮒が釣れ始まり、その後だんだん釣れるエリアが広がっていき、本湖(平野ワンド以外をこう呼びます)の深場でもヘラが釣れるようになります。
本湖の釣りでは、最低でも18尺(5.4m)は欲しいところで21尺や24尺でないと底が取れないところもたくさんあります。最近では、24尺以上の長竿を使う人も多くなってきました。
湖面をじっと見つめていると、透明度が高いのでかなり深くまで見ることができます。そして、やはり黒くなっているところには藻が密生しています。その藻はポイントになりますが、藻穴なども見つけづらくとりあえず舟を付けて、あとは運に任せてみるのが一般的です。湖の藻は釣り人にはよくカミソリ藻と呼ばれる、長くひょろひょろして葉が鋭いタイプが多くなります。
そのまま釣ると、ウキがなかなかなじまないので、とりあえず投げ藻刈(あまり馴染みのない釣具だと思うので、他のサイトですがリンクを貼っておきます。参考にしてください 投げ藻刈り器)を使い、ある程度ウキがなじむようにしてください。藻を刈ったあとに、ストンとウキがなじむようになればOKです。だいたい30分から1時間ぐらいかかると思いますが、うまく当たれば大型へらがまとまって釣れるので、チャレンジしてみる価値はあります。
深場の藻釣り 最後に紹介したいのが、5-7mも水深のあるところでの藻の釣りです。藻の釣りといっても、どこに藻が生えているかはまったく分らないので、普段からの釣れ具合やその日に竿を絞っている人、舟宿の店主のアドバイスなどを参考にします。
藻が生えているラインはほぼ一定しています。ですから、釣れている人の舟の位置と同じようなラインに舟を止めれば、その先には藻が生えている可能性が高くなります。ただし、地底や水流の関係で「必ず」がないのが、この釣りのおもしろいところです。
藻が生えている場所では、底を取ったつもりでも釣り始めるとウキのなじみが一定しません。長い藻が水中でゆらゆら揺れるので、振り込むたびになじみが変わってきてしまうからです。
こんな場所に当たればチャンスです。少しずつウキ下を浅くしていき、藻面のギリギリを狙います。ウキの2-3目盛のなじみなど気にせず、とにかく大きめのやや重いエサ打ちを続けます。ときおり藻がハリに掛かってくるのが理想です。初めに竿に投げ藻刈を付けて何回か藻刈をするのも使効果的です。そうして、少しずつ藻を抜きながら釣場を広げていきます。
だんだん、ウキのなじみが深くなってきたら、ウキ下も合せて深くします。不思議なもので、へらが寄ってくると、藻が寝かされてしまうのか、ウキが深馴染みするようになります。
あとはじっくりとアタリを拾い、しっかりと釣り上げてください。藻がある場所なら、多少のバレなども影響せずにへらが釣れ続けることが多くなり、とんでもない大釣りになる可能性を秘めています。
文字で書くと、かんたんなようですが、実際にはかなりの経験が必要でへらぶな釣りの中でも特に難しい部類の釣りになります。山登りに例えれば、Because it is there(そこに山があるからだ)という名言が伝えられている、ジョージ・マロリーがチャレンジした8848mのエベレストとはいいませんが、穂高岳や槍ヶ岳、北岳のような日本の3000m級の山登りに匹敵するほどの難度は十分にあります。
なお、山の釣りでは、突風やレジャーボートの波、そして突然襲ってくる雷雨などには十分注意してください。夏場は必ずラジオを持参して、スイッチを入れておきます。音はほとんど出さずにしておいても、雷雨が近づくと「ガーガー、ガリガリ」といった雑音が入るようになるのですぐに分かります。そうなったら、たとえ釣れ続けていてもすぐに引き上げることをおすすめします。
考えてみてください。広い平らな湖面で6mほどの電気をよく通す雷の好きそうな棒を立てていればどうなりそうかを。避雷針を手に持って、「雷さん、いらっしゃい」と言っているようなものです。残念ながら、雷に勝てる人はいません。
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【相模湖】 大型の釣り場として知られる相模湖です。本流ではなく、秋山川には比較的浅場の藻場があります |
【相模湖の40cm上】 40cmを超える大型のへら鮒です。4-6月の雨後の濁りが入った時が狙い目です |
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【河口湖】 藻が生えているポイントが多く、透明度が高いのでよく見えます。岡釣りでは藻切れを狙ってください |
【松原湖】 ロープも張られ、釣りやすくなっています。それほど人が多くないのが魅力の湖です |

山中湖です。山中湖のいちばんのおすすめ時期は、実は梅雨時になります。しとしと優しい雨が降っているような日なら、レジャーボートの姿もなく、風も出ずに安心です。雨対策だけしっかりしておけば、最高の釣日和といえます。雨対策は、ゴアテックス素材のレインウエアがベストの選択です。ゴアを2枚重ねにすれば、身体はほとんど濡れたり蒸れずに快適です。ただ、ゴア製品は、全体的に価格が高めなのが難点ですね